整形はなぜ叩かれるのか -「村人フレーム」と「町人フレーム」-

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世の中に存在する善悪論の多くは、それが誰にとっての利益・損失になるかを考えることによって、客観視することができる。たとえば美容整形については、長い年月タブー視される傾向があったが、徐々にその観念が和らいでいる。


・美容整形に対する実態が明らかに! 「10代、20代女子の92%が「整形アリ」と回答。」
http://gossip1.net/archives/1068892104.html

これは、美の規範が多様化していると素直に受け取ることもできる一方、SNSの浸透で一つのコミュニティに依存する必要が薄れてきたと捉えることもできるかもしれない。整形がタブー視されるコミュニティから抜けるだけで、自由に美しくなれる時代になったのである。

●チートは是か非か。

そもそも、整形がなぜタブー視されるかと言えば、整形は一種の出し抜き行為(=チート)だからである。いまある序列に対して、「ズル」をして、上位に食い込もうとする試み。

テストでのカンニングや競技種目でのドーピングは厳しく処罰される。株式取引でのインサイダーもこれに当てはまる。

特徴的なのは、誰かを直接傷つけているわけではないのに、厳しく規制されている点である。なぜなら、この「ズル」がまかり通ると、社会自体が無規範状態に陥り、その有効性・効率性を失うと「考えられる」からだ。


・カンニングが処罰されないのなら、入学試験は意味を失う(と考えられている)。

・ドーピングがOKなら、スポーツ競技に意味はなくなる(と考えられている)。
・インサイダー取引が問題なければ、株式市場は機能しなくなる(と考えられている)。

これは、普通に考えれば納得のいく命題である。頑張った人が報われる社会バンザイである。ズルするやつは痛い目をみる社会バンザイである。

ただ、もし、カンニングOKでも、有能さを測れる試験が作れるのであれば、そのほうが指標として優れていると見ることはできないだろうか。

実際、企業の入社試験で課されるWebテストなどは、カンニングし放題であるし、本人でなくても解くことが可能だ。これは企業が就活生に、「機転が効くことも社会人に必要なんだよ」と暗にメッセージしているとも取れる。すべての仕事を一人で抱え込む人間より、要所要所で、得意な人にお願いできる人のほうが社会人としては有能だからだ。

では、この価値観の対立は一体どこから来るのか。

●「村人フレーム」と「町人フレーム」

ある物事に対する価値観の対立を「村人フレーム」と「町人フレーム」という仕方で整理をすると理解しやすくなる。

 

“村”とは外部からの流入が比較的すくない共同体。そこでは長老をはじめ、古くからの人間関係が重視される。また村八分を恐れ、建前のコミュニケーションが多くやりとりされる。その分、円滑な政治運営や収穫物の分配がなされるが、癒着や腐敗ともセットである。コミュニタリアニズム(共同体主義)と相性がいい。

“町”とは外部の流入を受け入れ交易で成り立つ共同体。他の地域の商人や外国人が多いため、貨幣を始めとした客観的な指標が重視される。古いものよりも、新しいものに飛びつきがちで、流行がコロコロ変わる。つながりを維持しようとする建前論が気迫で、その分、政治に関しても不安定である。リベラリズム(自由主義)と相性がいい。

この村と町というのは、人の性格にも当てはまると思っている。私は地方出身だが、地方に住み着くマイルドヤンキーの多くは村人型の性格だ。

昔からの人間関係を維持し、円滑なコミュニケーションを通じて、助け合って生きていく。一方、大都市で外資系企業に勤務するような人間は、町人型で、自らの客観的なスペックを武器に、組織や住居を転々として、年収や生活水準をあげていく。

前者の拠り所は「つながり」で、後者の拠り所は「スペック&カネ」なのである。

整形というのは、村人社会では非常に受容され難い行為である。

なぜなら、それまでの美人ランキングが変動するため上位の人間たちによって無言の圧力が加えられているからだ。

美人カルテルが、下位のブスたちに対して、「整形なんてあり得ない」というメッセージを発している。ゆえにブスは整形したくてもできない。仮に勇気を出して整形したとしても、美人コミュニティには総スカンを食らう。彼女を受け入れてしまうと、自身のランキングを、維持できなくなってしまうためだ。

 

●ステルス整形のすすめ

整形したい女子は、所属するコミュニティが変わるタイミング、すなわち、中学から高校へ進学するタイミング、高校から大学へ進学するタイミングで、整形を行うという。

みんなきれいになりたいのだ。

私はリベラルよりのリバタリアンなので、「他者の権利を侵害しないのであれば、使えるものは全部使えばよろしい」という立場である。既存の序列を守るよりも、テクノロジーや医学を駆使して、もっともっと新しいステージにチャレンジすればいい。

あなたに「整形するな」という人は、あなたがブスのままで被る損失の責任を一切負ってくれないのである。

ただ、あからさまにやると叩かれるので、やるならステルスでやることをおすすめする。急激にやるのではなく、徐々に。目立つ部分は、所属コミュニティが移り変わるタイミングで。

 

 

 

 

以上。

誰得?記事でした。

●参考記事
韓国人は整形をどう考えているのか、街頭インタビューしてみたら…―中国メディア
http://www.recordchina.co.jp/b224782-s0-c30.html

イマドキ女子の92%「整形するのはアリ」
https://news.careerconnection.jp/?p=44682

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