PuANDA流「読書嫌いのための読書術」

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私は読書が嫌いです。嫌いというかめんどくさいのです。

お金がない大学時代、やることもなかったのでブックオフで買ってきたドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を数日かけて読破しましたが、いま思えば苦行でしかありませんでした。読破して役に立ったことといえば「好きな小説は?」と訊かれたときに「『カラマーゾフの兄弟』。あれは宗教が絡んだ壮大な昼ドラだよね」と答えて、文学通をアピールできるくらいです。

しかし、なぜか社会では読書をすることが素晴らしいことだと思われており、読書嫌いの人間としては、肩身の狭い思いをしています。小学校や中学校のときも読書感想文というものがあり、私はそれが本当に苦痛でした。読んだ尻から忘れてしまうので、内容を覚えていないのです。読書感想文に「読んだけど忘れた」とは書けないので毎年毎年非常に苦労していました。一方でそのときの経験がいまの読書術を形づくっているのかもしれません。

夏目漱石の『吾輩は猫である』という面白くもない小説の読書感想文を書かねばならなくなったある夏休みのこと。私は毎日10ページずつ読んでいこうと計画していたのですが、ある時絶望的につまらなかったので諦めました。そしてちゃんと読まずに読書感想文を書いてしまおうとしたのです。

そのときの方法は、「吾輩は猫である」に出てくる食事について論じようというものでした。小説中の適当な食事の描写を拾ってきて、あれこれ考えを述べて字数を埋めようという作戦です。

神田の某亭で晩餐を食べるシーンから明治時代の食生活について調べたり、ジャムについての由来や時代背景を調べて論じたりしたと思います。結果、明治の風俗を調べるために図書館に通ったりして、それなりの論文みたいなのが完成しました。そしてその年の読書感想文の優秀作に選ばれたのです。

そのときの私の感想は、「全部読まなくても興味あるところだけ読んでればいいんだ」でした。結局、その読み方が現在の私の読書法のスタンダードになっています。

興味のあるところしか読まない「興味ファースト」

私は読書が嫌いなので全部は読みません。読んでいると面白くなってきて結果的に全部読む本はあるのですが、基本、いろんな本が虫食い状態で放置されています。だからまず目次を見て面白そうな小見出しを探します。

堀江貴文さんの『多動力』を買ったときも、まず目次を見て最初に8章の「資産が人をダメにする」から読み始めました。自分自身の問題意識にいちばん近いテーマだったからです。結果自分の思考が活性化されて筆がすすみ、発売日当日にブログ記事をアップしました。

人って自分の興味のある分野についてはスポンジのように知識を吸収して血肉化できるのですが、興味ない分野に関してはすぐに忘れたり、そもそも情報が入ってこなかったりします。だから私は「興味ファースト」で読書をしています。

なぜか本は最初から順番に読まないといけないと思っている人が多いですが、興味ファーストでの虫食い読みをして私はこれまでデメリットを感じたことがないです。しかも、人と話すとき「ホリエモンの『多動力』で『資産が人をダメにする』って書いてあって、まさに今の日本企業ってそんな感じですよね」とか言っちゃえば、全部読んだ人みたいな扱いを受けます。あ、ちなみに『多動力』は面白いので全部読みましたよ。

読んだらページレベルでメモ。すぐにアウトプット

TwitterでよくWeb記事の感想を買いてTweetしたり、Kindleのスクショを貼り付けてTweetしたりしていますが、あれはすべて自分用のメモです。メモは大学ノートやEvernoteを使ったり、いろいろしてきたのですが、Tweetするのがいちばん記憶に残ります。まず自分の言葉で解釈するので記憶に残りやすい。さらにそのTweetが「リツイート」や「いいね」をされ通知機能により記憶の定着が強まります。またそれについて人と議論やブレストが始まったりして、それが瞬時に価値に変わっていたりします。メモを自分だけに留めておくよりも何倍もメリットがありますよ。

あと、記憶の残存率から考えても読んだ直後にアウトプットしたほうがよりたくさんの情報が脳につまっていることになるんで、より詳細なアウトプットにつながります。だって1時間で半分以上忘れちゃうんですよ。(エビングハウスの忘却曲線)

 

読書嫌いでも本は読んだほうがいい

本をまったく読まない人もいると思うのですが、本は読んだほうがいいと思っています。本には自分ではない人の視点が入っています。普段自分が考えたり感じたりしていることが、他人の価値観で語られたりします。

そういう他人の視点に出会った瞬間に、これまで解けなかった課題が解けたり、新しいアイデアが閃いたりするのです。他人の視点や価値観を、簡単にインストールして自分のそれと化学反応させる最も手軽な手法として、読書は非常にコスパがいい行為だといえます。個人の脳内会議のようなものかもしれません。

 

というわけで、すぐにでも実践できる「読書嫌いのための読書術」でした。よい子のみんなは読書感想文がんばってください。

 

 

おしまい

 

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