ADHDの時代 〜堀江貴文『多動力』より〜

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堀江貴文・著『多動力』を読んだ。

私は別にホリエモンのファンではない。メルマガもとっていないし、オンラインサロンにも入っていない。

著書を読んだのも2〜3冊くらいだ。ただこの本のテーマ「多動力」は今の自分にぴったりな気がした。これまでもADHD的な人が今の時代圧倒的な結果を出していることを仕事やプライベートを通じて感じ取っていたからだ。

ちなみにADHDとは「注意欠陥多動性障害」という意味で、不注意(集中力がない・気が散りやすい)、多動性(じっとしていられない・落ち着きがない)、衝動性 (順番を待てない・考える前に実行してしまう)の3つの要素がみられる障害のことだ。イーロン・マスクは思いつきが多すぎてボタンすらかけられないらしい。

そしてamazonの内容紹介を見て即買いした。以下。

 

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一つのことをコツコツとやる時代は終わった。
これからは、全てのモノがインターネットに繋がり、全産業の〝タテの壁〟が溶ける。
このかつてない時代の必須スキルが、あらゆる業界の壁を軽やかに飛び越える「多動力」だ。

第1章 1つの仕事をコツコツとやる時代は終わった
第2章 バカ真面目の洗脳を解け
第3章 サルのようにハマり、鳩のように飽きよ
第4章 「自分の時間」を取り戻そう
第5章 自分の分身に働かせる裏技
第6章 世界最速仕事術
第7章 最強メンタルの育て方
第8章 人生に目的なんていらない

Iotという言葉を最近ニュースでもよく耳にすると思う。これは、ありとあらゆる「モノ」がインターネットとつながっていくことを意味する。

すべての産業が「水平分業型モデル」となり、結果〝タテの壁〟が溶けていく。この、かつてない時代に求められるのは、各業界を軽やかに越えていく「越境者」だ。そして「越境者」に最も必要な能力が、次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる「多動力」なのだ。

この『多動力』は渾身の力で書いた。「多動力」を身につければ、仕事は楽しくなり、人生は充実すると確信しているからだ。

– 「内容紹介」より

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この本を読んで感じたこと考えたことを以下に述べていきたい。

 

 

「大波」の時代は終わり、「小波」が連続する時代になった

 

テクノロジーは歴史的に人類の発展を大きくサポートしてきた。活版印刷技術、自動車、電話機、飛行機、インターネットetc、例を上げれば枚挙にいとまがないが、共通するのは大きなプラットフォーム的テクノロジーが時代を変えてきたという事実である。

しかし、最近どうもサービスのトレンドが読めない。読めないというか節操がない。どのサービスが来るのか、スマホの次はなんなのか。ライフスタイルの大方針をどうやって決めればいいのかわからない。

ここ2,3年のテクノロジーの進化を見ると「1つのテクノロジーによる大変化」というよりも「多数のテクノロジーの組み合わせによる怒涛の小変化」が進行している気がする。

自動車という大発明があってそれが普及していくというシンプルな流れではなく、「スマホ×写真×チャット×AI」みたいな小波の連続。こういう時代の流れについては、大局を見極めて優勢につくという悠長な戦略がどうも機能しにくいんじゃないかと、直感的にモヤモヤしていたところだった。

そんなモヤモヤをこの本は解決してくれた。答えは「多動せよ」である。

 

インターネットというものが「水平分業モデル」だからである。「水平分業型」の反対は「垂直統合型モデル」で、その代表としては、テレビ業界がわかりやすい。テレビ業界は各局が番組制作から電波の送信まであらゆるレイヤーの業務を垂直に統合している。またリモコンを見ればわかるように、限られたチャンネルによる寡占状態なのでイノベーションは起きにくい。反対にインターネットは「水平分業モデル」だ。電話もフェイスブックも、動画もゲームも電子書籍も、すべてがスマホ上のアプリという一つのレイヤーの中に並べられる。そこには2、3年でプレイヤーが入れ替わるような熾烈な競争がある。グリーやモバゲーの勢いがあったのははるか昔のように感じられ、数年前には存在しなかったLINEやメルカリが生活の中心になり、1年後には、まったく新しいアプリが登場しているだろう。

−「はじめに」より

 

私は無意識のうちに次の「大波」を待っていたようだ。これこそ昭和の価値観である。しかしホリエモンに言わせればインターネットが普及するともう大波は来なくて「小波」の連続しかない。たしかにWebサービスの業界に転職した友人たちはものすごい速度で転職を重ね、経験と成長を重ねている。まさに多動主義が時代適応型の生き方になっているのだ。しかし多くの日本人はその前提で人生を設計していない。

 

小波が連続する時代、資産は負債に変わる

 

資産や資格をもっていることで、むしろ腰が重くなる人が多い。そんなものさっさと捨てて、やりたいことをやったほうがいい。「祖父から土地を引き継いだので、この土地を使って何かできませんか?」「ソムリエの資格をもっているので、この資格を生かした仕事をできませんか?」という類の質問は多い。なぜ、みんな今もっているものをなんとか生かそうという発想になるのだろうか?こういった貧乏根性があると、結局は損をしてしまう。まず、発想の仕方が逆なのだ。「●●をしたい→●●が必要」というのが筋であって、「●●を持っている→●●をしないともったいない」というのは大体うまくいかない。

−「資産が人を駄目にする」より

 

今いるポジションを使って何かできることを探そうとしている人にとってこのメッセージは衝撃的だ。それを捨てろといっているのだから。この言葉を表層的に受け取ると「会社をやめて歌手になりました」ということになってしまうのだが、このメッセージの本質は「やりたいことから逆算せよ」である。

たとえば「仕事でやりたいことを考えろ」というと、銀行員の人は無意識のうちに銀行員であることを利用した範囲内で思考してしまっている。アパレル業界にいる人はアパレルの知識やネットワークの範囲内で考えがちだろう。しかし、水平分業の時代、その考え方が損をすると堀江氏は言っている。

アイドルをプロデュースしたいんだったら、そこに向かってとりあえず進めばいい。芸能事務所やテレビ局、広告代理店の人間が集まる場所にいって「アイドルのプロデュースをしたいんです」と申し出て、最終的に事業を立ち上げてそこにCFOとして参画することだってできるかもしれない。未来は分からない。だからこそまず動いてみることが大切なのだ。要は、現在の資産に捕らわれて動けないことの機会損失こそが最も回避すべきことなのだ。

 

やりたいことがない人への処方箋、まずやれ!

この本を読んで直接的に救われるのは「やりたいこと」が山ほどある人だろう。でもやりたいことがない人はどうすればいいのだろう。私はこういう人にこそ「多動力」を身につけるべきなんじゃないかと思っている。実際、私自身5年位前まで「少動的な」人間だった。決まったルーティンが大好きでフットワークも重かった。しかしその先には決まりきった景色の決まりきった生活しかないのだという悟りを持ってからとりあえず目の前のことをなるべく楽しくしようと動き始めた。動いてみてわかったのは、行動を起こせば起こすほど等比級数的に結果が伴ってくることだ。

アウトプットをし続けるとその何倍もの情報が集まってくる。「よくそんな文章を書けますね」「サロンいくつやってるんですか?」と言われることも多いがそれはアウトプットすることによってインプットが集積し、それを料理することでさらなるアウトプットが可能だからだ。

だから「やりたいことがない」という悩みを抱えている人はまず少しでも心が動く対象があれば、やってみることが近道なのだ。どうやら傍観者には厳しい時代になってしまったようだ。

「えらいやっちゃ、えらいやっちゃ、ヨイヨイヨイヨイ、踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らな損々」

なのである。

 

 

 

 

おしまい

 

ホリエモンの書籍でおすすめのもの

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→『ゼロ

 

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