「SPA型人間」の時代

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先日行われたPR3.0というカンファレンスで、
三浦崇宏氏と明石ガクト氏の対談が盛り上がっていた。
そのなかでひときわエッセンスがつまった話題がこれ。

小室ファミリーと、椎名・宇多田の対比。

https://twitter.com/jaggyboss/status/1067292180685848576

 

https://twitter.com/sagako0302/status/1067292245089386496

 

 

このなかでSPAアーティストという言葉を訊いて、
私自身のなかでモヤモヤしていたことがクリアになっていったので、
文章として記しておきたい。

1)SPAとは?

 

簡単に言うと、SPAとは、ユニクロ・ZARAみたいに自社開発製品を自社店舗で売る方式。

製造小売ともいい、speciality store retailer of private label apparelの略。

アパレル分野を中心として、小売業が製造の分野まで踏み込み、自社のオリジナル商品の開発を行い、自社で販売する方法だ。
SPAで急成長を遂げた有名なブランドに、日本ではユニクロや無印良品、海外では、GAP、H&M、ZARAなどが挙げられる。

 

2)SPAの発想はアパレル以外でも席巻している

一昔前は「生産さえすれば売れる」「仕入れたものを捌く」というビジネス手法でもまかり通った。
消費者のニーズが単純で、変動しにくかったからだ。

しかし、情報が爆発し、ニーズが多様化、トレンド周期が高速化している現代になると、
売り場からのニーズの吸い取りのほうが重要になってくる。

そこで消費者ニーズを最も正確に捉えている小売業が、製品の企画(素材・製法・デザインなど)の詳細プランを具体的に立て、それをメーカーの工場に委託するなどしながら自社オリジナル商品として販売するようになった。

セブンイレブンのセブンプレミアムなどもその発想だ。

売り場が膨大に確保でき、生産体制が整えば、製造コストのコントロールも可能になる。
SPA形態は今後の企業の生き残り策のひとつであると考えられる。

逆に言うと、売り場(最終顧客との接点)を持たない企業は大幅に不利になっている。

Appleは自前のStoreを持っているし、Googleは検索エンジンそれ自体が顧客との接点だ。
Amazonはまずオンラインの店舗を完全に抑えてから、自社製品の開発に入っている(Amazon ベーシック)。

 

3)同じことは「人」にも起きている。

 

最終顧客とのインターフェイスを抑えている者がいちばん強い。

スマホメーカーのApple、検索エンジンのGoogle、EコマースのAmazon、SNSのFacebook。
本来まったく異業種の企業が、ユーザーの接触時間という軸でしのぎを削っているのが現代だ。

そして同じことが「人」にも起きている。

たくさんの人と長時間つながっていられる人の価値が急激に上がっている。
YouTuber、インスタグラマー、インフルエンサー、マルチタレント。

テレビの固定枠しか出ていない芸能人よりも、YouTubeにもTwitterにも登場するインフルエンサーのほうが、影響力を持ちつつある。

実際、それに気づいた芸能人たちは、テレビ以外のメディア進出に積極的だ。

(参考)本田翼のYouTubeチャンネルが登録者100万人超を果たしたワケ
https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12184-43347/

 

 

4)「SPA型人間」の時代

椎名林檎・宇多田ヒカルは、自身のアイデアとコンテンツを持ち、自身のプロデュース・演出方法まで理解している。そういうSPA的なアーティストやクリエイターが今後メディアをクロスオーバーしながらどんどんと活躍するようになるだろう。

SPA企業が大勝ちしていくように、SPA人間が一人勝ちするようになる。

そうなるためには、エンドユーザーとの接点を押さえつつ、独自コンテンツを開発し続ける必要がある。
独自コンテンツは、映像・音楽・トーク・テキスト・サロン・書籍・アイテム・コンサート・展覧会などなんでもありだ。

アウトプットに責任を持ちながら、すべてを個人のディレクションで仕上げていく。
もちろん外注や各分野のプロを起用するのは可能だが、アウトプットの責任を自分で持つのがSPA。
その分、リスクも報酬も高くなる。

これをやってる人がキングコングの西野氏

彼を嫌いと言う人も多いが、動き方として圧倒的に先を行っているのでウォッチしない手はないと思う。

 

私もこの流れに気づいてしまったので、「SPA型人間」を組織的に作り出す試みを始めた。

PuANDA Social Media LAB

これまで関係が薄かったあらゆるものが有機的・相乗的に絡み合う時代になっていく。

そしてそのために、異分野の人間と密で共創的なネットワークを組む必要性が出てきたのだと思う。

 

 

以上。by PuANDA

 

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